ソケットリフト | 監修:東京日本橋デンタルクリニック

インプラント手術の際には、まずインプラントを埋め込めるかどうか調べなければなりません。インプラントを埋め込むためには、一定以上の骨量が必要です。骨の量が少ない場合は、インプラント治療を受けられない可能性があります。骨の量が少ない時点でインプラント治療を断られるケースもありますが、当院では骨の量を増やす増骨手術を行っておりますので、骨の量が少なくてもインプラント治療を受けていただけます。

ソケットリフトは、骨の量を増やす方法の1つです。

上あごにある上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれる部分を持ち上げ、そこに補填材料を入れることで骨の量を補います。インプラントを埋め込むために開ける穴から補填材料を入れます。持ち上げられた上顎洞は、約4~5ヶ月で骨に変わって安定します。

ソケットリフトによって増骨できれば、骨の量が少なくてインプラント治療を断られた方でもインプラント治療を受けられる可能性があります。インプラント治療には、入れ歯とは違い噛みやすく食感を楽しめるというメリットがあるため、予算や身体の状態が合えば、ぜひ受けていただきたい方法です。


ソケットリフトの特徴SOCKET

ソケットリフトを検討する際には、同時にサイナスリフトを検討することになります。ソケットリフトはサイナスリフトと比べて切開する範囲が小さいため、それだけ身体への負担を抑えられます。痛みや腫れも抑えられるため、生活に大きな支障をきたす心配もほとんどありません。

また、切開が小さいということは、治癒期間も短いということです。少しでも早くインプラントを入れて噛めるようになりたいという方は多いのではないでしょうか。早く噛めるようになれば、食事も早く楽しめるようになります。また、栄養状態が悪くなることを防ぎ、体調を整えることにも繋がります。


ソケットリフトを適用する条件SOCKET

ソケットリフト法は、上あごから上顎洞までの距離が短いためにインプラント治療を行えない場合に適用できます。具体的には、上あごから上顎洞までの距離が5mm以上ある場合にソケットリフトを選択できます。

インプラント治療は、最低10mm以上は骨の高さがなければ適用できませんが、ソケットリフトを適用することで、5mm以上あればインプラント治療を受けられるようになります。


当院で使用している人工骨の特徴SOCKET

当院では、β-TCPという人工骨を使用しています。一般的に、牛骨や人骨を使用したものがソケットリフトに使われていますが、何らかの感染症にかかるリスクがゼロではありません。人工骨は無機物であるため、未知の感染症のリスクを大きく抑えられます。

ここで注意しなければならないのが、人工骨を謳っていても不純物や他の材質のものが含まれている場合があることです。当院で使用しているβ-TCPは人工骨100%であるため、高い安全性を誇ります。また、炎症が起きたときには自然に吸収されるため、大きなトラブルが起こる心配もありません。人工骨を身体に入れるのが何となく恐いという方でも安心して受けていただけるかと思います。


ソケットリフトは増骨治療の中でも
選択されることが多いSOCKET

ソケットリフトは身体への負担が少ないため、増骨が必要な場合に選択されることが多い方法です。身体への負担が大きいと、その後のインプラント手術による負担と重なってしまいます。身体への負担は精神的な負担と大きく関連しているため、今後の歯科治療に対するモチベーションにも影響を及ぼすでしょう。

なお、骨の量が極端に少ない場合には、サイナスリフトと併用することも可能です。このように、骨が少ないからインプラント治療を受けられないという時代ではなくなっているので、他院で断られた方も一度ご相談いただければと思います。