インプラント治療後の腫れ・膿・出血 東京 | 監修:東京日本橋デンタルクリニック
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  • インプラント治療後に歯肉が腫れる・膿や血が出る

インプラント治療後に歯肉が腫れる
膿や血が出る

インプラント治療後、しばらく経ってから歯の周囲の歯肉が腫れたり痛みが出る、歯と歯肉の境目から膿や血が出ることがありませんか?

インプラントは失った歯の機能を回復する治療方法として、入れ歯のようにぐらついたり外れたりせずに、口の中の違和感がなく、ブリッジのように周囲の歯を削る必要がない治療として注目されていますが、インプラントが優れている点は、元の歯と同じように歯槽骨(顎の骨)で支持するので噛み合わさったときに歯にかかる力が垂直に骨に伝わり、しっかり噛めるということです。

元の歯と同じように歯槽骨に埋まっているために、元の歯と同じように細菌感染のリスクが伴うことになります。口腔内には数百を超える種類の細菌が存在しており、歯垢(プラーク)の中で増殖する細菌に感染すると、歯の周囲の組織に炎症や骨吸収を引き起こす歯周病という病気にかかります。はじめは歯肉の部分ですが、進行すると骨に入ってる部分で歯周病菌が増殖します。そして、サイトカインという毒素を出すので炎症反応が起こり、歯槽骨が破壊されてしまいます。

インプラントと歯肉の境目のメンテナンスが行き届いていないことで、インプラント周囲炎になってしまいます。インプラント治療をした歯の周囲が腫れたり、膿や血が出るようならインプラント周囲炎の可能性が高いです。


噛むと痛みや違和感がある
骨が溶けてしまう

歯周病と同じように、インプラント周囲炎においても初期段階ではほとんど自覚症状がなく進行してしまうので、最悪の場合にはせっかく治療したインプラントが脱落してしまうことになりかねません。インプラント周囲炎が進行すると顎の骨が溶かされ骨が薄くなりますが、天然歯のようにインプラントがグラグラする事はなく、進行が非常に速い病気です。

インプラントは人工物のため物理的な強度は天然歯より優れていますが、免疫が機能しないために細菌への抵抗力が格段に弱いという点があり、歯周病が1年で0.1〜0.2mm程度に対して、インプラント周囲炎は1〜2mm程度と10倍の速さで顎の骨が溶かされてしまいます。

歯を噛みしめたときに痛みや違和感がある場合には、インプラント周囲炎によって歯槽骨(インプラントを埋入している顎の骨)が溶けている(骨吸収)ことも考えられます。

インプラント周囲炎になる原因

インプラント周囲炎を引き起こすには様々な原因が重なった複合的要因も考えられるため、断定するのは難しく一度発症すると再発率が高い場合が多いのが特徴です。

日常のケア(歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどによる口腔内清掃)が行き届いていないことにより歯垢(プラーク)の中で歯周病を引き起こす細菌が増殖します。

  • 清掃不良による細菌感染
  • 近くの歯の悪化による細菌感染
  • フロスなどの残渣物による細菌感染
  • 人工骨など移植材からの細菌感染
  • タバコ(ニコチンによる血管収縮作用により細菌に対する抵抗力の低下)
  • 全身疾患の発症、悪化による細菌への抵抗力低下
  • 骨粗鬆症薬など薬の副作用による骨髄炎
  • 歯ぎしり、食いしばりにより過剰な力がかかることによる骨吸収
  • 歯の本数が少ないために、かみ合わせの力分散が出来ずにかかる過剰な負荷
  • インプラントに入れ歯のバネをかけている
  • 他の場所よりも多くの時間、上下の歯が接触している(痛い歯、治療中、入れ歯の使用などの部分では噛みにくいため)
  • 他の歯が低くなり、インプラントの部分が高くなっている(歯のすり減り、動揺により、かみ合わせの高さが変化)
  • 入れ歯の下にインプラントがある(ロケーターなど)ような細菌が繁殖しやすい状況
  • 唾液の減少

  • インプラントは細菌に弱いため
    天然歯よりも注意が必要

    インプラントは、天然歯と比較して細菌に対しての抵抗力が弱く、細菌感染によって引き起こされるインプラント周囲炎などの病気には注意が必要です。

    1.歯肉の組織が弱い

    天然歯は、骨膜(歯槽骨を覆う組織)と歯根膜(歯の根を覆う組織)の2方向から結合組織繊維が走っているのに対して、インプラントは骨膜の1方向からしか結合組織繊維が走っていない。

    2.血流が少ない

    天然歯は、歯根膜、骨膜、歯肉の3方向から血流があり、栄養素や酸素、免疫にかかわる細胞と物質が供給されているのに対して、インプラントは骨膜、歯肉の2方向からしか血流がない。

    また、以下のような条件が重なることでインプラント周囲炎のリスクは上がります。

      • 磨き方(毛先が不適切な歯ブラシによる傷、食片残渣、フロスの取り残しなど)
      • 全身疾患
      • タバコ(ニコチンによる血管収縮作用)
      • 風邪、疲労、寝不足、ストレス緊張時
      • 唾液が少ない時(上記の時、薬の副作用など)
      • かみ合わせの時間、強さ(歯ぎしり、食いしばりなど)

      • 治療方法と費用について

        インプラント治療が医療保険の適用を受けられない自費診療であることから、インプラント周囲炎の治療費を心配されるかも知れませんが、基本的にはメンテナンス費用なので高額にはなりません。悪化させてしまう前に早めの受診をお勧めいたします。

      • 軽度
      • 歯肉ポケット(インプラントと歯肉の間の溝)の清掃を行い、歯石を除去します。ポケットが深い場合は麻酔下での施術となります。施術後に抗生剤を注入し、炎症を改善させます。

        メンテナンス費用 3,300~5,500円(税込)

      • 中度~重度
      • 歯肉を切開、剥離してチタンブラシでインプラントの表面を清掃、および研磨を行います。

        メンテナンス費用 5,500円(税込)
        ※他院で埋入したインプラントは16,500円(税込)

      • 重度以上
      • インプラントを一旦撤去して骨の回復を行い、改めてインプラントの埋入を行います。

        メンテナンス費用 5,500円(税込)
        ※保証期間内はメンテナンス費用以外かかりません。
        ※骨の回復が悪くインプラントの再治療が難しい場合は、ブリッジ、入れ歯での対応になります。