奥歯のインプラント治療が出来ないケース | 監修:東京日本橋デンタルクリニック

不慮の事故や抜歯などで奥歯のインプラント治療を検討している方に、奥歯のインプラント治療ができないケースについて、解説していきます。

治療ができないケースとその理由やできないケースでも治療を受けたい場合、どうすれば良いのかなど、気になるであろう内容をご紹介していきます。

奥歯のインプラント治療が難しいケース

奥歯のインプラント治療が難しいケース
まず、そもそも奥歯のインプラント治療が難しいという3つのケースが存在します。

顎の骨がもろいケース

骨が元々脆い場合や、骨量が少ない場合には、インプラント治療ができないことがあります。
インプラントは顎の骨に埋め込む治療ですので、骨が脆いとうまく固定できない可能性があります。

特に、奥歯の場合、噛み合わせの安定感や咀嚼力の強さなどが必要ですので、骨が脆いとより難しくなります。また、無理やり埋め込めても、結果として折れたり抜け落ちたりすることがあります。

子どもや妊婦の場合

子どもの場合、成長と共に顎の骨も動くことにより、インプラントがずれてしまう可能性があるので治療できません。そのため、顎が成長しきるまでは治療が難しいといえます。

また、インプラント後に服用する薬がお腹のお子さんに悪影響を及ぼす場合もあります。そのため、妊娠中の方も治療はできません。
その他、持病を持っている方も、病気によっては治療が難しい可能性があります。

歯周病など口内に問題がある

歯周病など、口内にトラブルがある場合には、インプラント治療ができない場合があります。
歯周病の原因となる歯周病菌が、インプラントの周りの粘膜に感染して、インプラント周囲炎になる可能性があるためです。

また、歯周病で歯茎が緩んでいると、インプラント手術後にインプラントが抜け落ちてしまう可能性も出てきます。
インプラントを入れたい場合は、先に歯周病の治療を終わらせる必要があります。

GBR(骨造成)やリッジプリザベーションなど人工骨は必要なのか?

GBR(骨造成)やリッジプリザベーションのような骨吸収を抑える治療などは場合によっては必要となります。

抜歯後にしっかりと清掃を施していなかったり、ケアをしていなかったりすると、周囲の骨が無くなるもしくは、少ないと骨の再生する量が減り、人工骨などの骨造成(GBR)が必要になることがあります。

逆に、周囲の骨がある場合は、すぐに人工骨を入れる必要はありません。むやみに人工骨などを入れると、費用がかさむだけでなく、感染リスクも上がってしまいますので、注意が必要です。

*当院では、骨の自然治癒を促し、極力、人工骨などの骨造成(GBR)をしない、グラフトレス治療を第一優先でインプラント治療を行っています。

上顎の奥歯のインプラントができないと言われるケース

上顎の奥歯のインプラントができないと言われるケース
奥歯のインプラントをしたいとなっても、インプラントができないと言われるケースが存在します。

上顎と下顎でそれぞれ理由があり、上顎の場合について、説明していきます。

上顎の奥歯のインプラントができないと言われるような理由は、上顎には空洞があいており、上の奥歯の骨は柔らかく、骨の高さや幅が不足しやすいためです。

インプラント治療には、インプラントを固定してもらうための骨が必要になってきますが、上顎の場合、骨に厚みがないうえに柔らかいため、インプラントが固定しにくく、手術するのが難しい部分になります。

従って、歯科医院によっては上の奥歯のインプラントはできないと言われることも多いのです。

対応している医院の場合、ショートインプラントや細いインプラントを取り揃えており、インプラントを固定できるようにソケットリフトやサイナスリフトなどの人工骨を使用した治療を行なっています。

当院では、人工骨を使用しない治療方法もご提供しておりますので、気になる方は是非お問い合わせください。

下顎の奥歯のインプラントができないと言われるケース

下顎の奥歯のインプラントができないと言われるケース
続いて、下顎の奥歯のインプラントができないと言われる理由についてです。
下顎には骨の中に太い神経・血管が走っています。

そのため、この神経や血管の位置によりインプラントの長さが制限されます。通常は3mm以上離し、安全域を確保してインプラント手術を施すのですが、骨の高さや幅が不足したり、太い神経・血管の位置が高いとインプラント手術は難しくなり、歯科医院によっては、下の奥歯のインプラントはできないと言われることもあります

こちらも上顎同様に、ショートインプラントを使用する方法で対応することができます。
そのほかに、角度をつけて、骨が多いところにインプラントを埋め入れる方法などもあります。

当院では上顎・下顎とも骨・歯肉の量が問題なければ、メスを使用せずに、直径4~5mmの穴からインプラント手術をする。無切開、無縫合手術であるフラップレス手術で対応しています。

東京で奥歯のインプラントでお困りの方へ

東京で奥歯のインプラント治療を考えている方がいらっしゃいましたら、是非当院にお越しください。

当院は、インプラント治療専門の歯科医院として、できる限り患者様のご要望やご期待に添えるように治療方法・治療プランをご提案させていただきます。

今回のような、奥歯のインプラントで他院に相談したところ、できないと言われ諦めている方も、当院で対応できる可能性がありますので、是非お問い合わせいただければと思います。