GBR | 監修:東京日本橋デンタルクリニック

GBRは、骨の幅が足りない場合に適用します。骨の幅が狭いためにインプラント手術を断られてきた患者様におすすめの方法です。

骨の幅や高さが足りない状態であるにもかかわらず、無理にインプラントを埋め込んでしまうと、先端部分が露出する可能性があります。汚れが溜まりやすくなるため、感染症のリスクが高くなってしまうのです。また、骨によって支えられている範囲も狭くなるため、インプラントの安定性が低くなり、将来的に大きなトラブルに繋がる可能性もあります。

GBRでは、歯肉を切開して骨が少ない部分に人工の骨を注入します。そして、メンブレンという人工の膜で密封します。同時にインプラント手術を行えますが、そのまま骨の再生を待つこともできます。骨が安定したら、メンブレンを外してインプラントを埋め込みます。そして、あごの骨とインプラントがしっかり結合したら、再び歯茎を切開してインプラントの頭を露出させ、連結器具のアバットメントと義歯を装着します。


GBRのメリットMerit

GBRは、他の増骨手術とは異なる特徴を持ち、次のようなメリットがあります。

インプラント手術を同時に行える

GBRで骨の幅を増やすと同時に、インプラント手術を受けられます。ソケットリフトやサイナスリフトといった増骨手術は、骨の状態が安定してからインプラント手術を行います。そのため、増骨手術後に約4~10ヶ月の期間が空いてしまいます。GBRであれば、インプラント手術を同時に行えるため、期間が空きません。ただし、インプラントの義歯を入れるのは、骨の状態が安定する約4~6ヶ月後となります。

インプラント治療は、失った歯の機能を補う治療法です。つまり、インプラント手術を受けるまでに長い期間が空いてしまうと、それだけ口腔機能が低下した状態で長く過ごすことになるのです。


GBRのデメリットDemerit

骨の幅が足りていない場合にインプラント治療を受けたい場合は、GBRを受ける必要があります。インプラント手術を受けられない方でも受けられるようになるのがGBRですが、次のようなデメリットもあるため、よく考えて決めていただくことが大切です。

別途料金がかかる

GBRは、1本につき80,000円の別料金がかかります。2本のGBRであれば160,000円となります。GBRを受けなければ、その費用を他の自費診療の費用に充てることもできるでしょう。例えば、ホワイトニングを受けることを我慢してGBRとインプラント治療を受けるのか、保険適用の入れ歯で我慢してホワイトニングを受けるかといった考え方ができます。インプラントは入れ歯と比べて自然の歯に近い感覚で使えるため、食事を楽しみたい方におすすめです。インプラント治療のメリットは大きいので、よく考えて決めることが大切です。


安全性が高い人工骨を使用しています。Safety

増骨手術では、骨を作るための補填材を使用します。補填材には、人や牛の骨を元に作られたものが一般的に使われているのですが、未知の感染症にかかる可能性がゼロではないため、増骨手術をためらう患者様もおられます。当院では、人工物だけで作った人工の骨を補填材に使用しておりますので、感染症にかかる可能性を大きく下げることができます。また、炎症が起きたとしても身体へと吸収されるため、大きなトラブルに繋がる可能性を抑えられます。

増骨手術は骨が少ない方でもインプラント手術を受けられるようになる方法ですが、トラブルが起きてしまっては元も子もありません。当院では、安全を第一に考えて、使用する補填材を選んでおります。

なお、人工物100%の人工骨は耐久性が比較的低くなっています。メリットだけではなくデメリットについても、詳しくご説明させていただきますので、一度ご相談いただければと思います。

当院は、十分な技術と知識を持つ歯科医師が手術しておりますので、ご安心ください。