インプラント治療費はどれくらいかかるの?

インプラント治療がしたいと思っても、「高額のイメージが強くて保険適応の修復治療を受けている」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?また、相談や初期診察を受けて、「提示された金額が妥当な金額なのか解らず踏み切れない」という方もいるでしょう。今回、インプラント治療の相場についてさまざまな角度から解説します。費用面で納得のいくインプラント治療をおこなうためにも参考にご覧ください。

インプラント治療にかかる費用の相場は平均30万円程度


日本インプラントセンターが2011年におこなった「インプラント費用の徹底調査」によると、全国平均が32万5000円でした。
インプラント治療は、内容や使用する材料によって価格の変動を起こす要素を多く含んでいますし、患者一人一人本数や治療内容も異なるため相場の比較は難しい場合もあります。

  • 金額ごとの割合を参考に
  • 「インプラント費用の比較」という調査をまとめたグラフによると、一番多い価格帯は30~35万円未満で29%と最も多い結果です。しかしパーセンテージは少ないですが、25~30万円未満が21%、20~25万円未満が8%、13~20万円未満が4%と、低価格な価格帯の割合も増えてきています。

    インプラントにかかる費用とはどんなものがあるの?

    インプラント治療には、さまざまな項目の費用が含まれています。保険適応外の治療のため、どの項目が含まれていて価格はいくらかという部分は、歯科医院で差が生まれる部分です。治療計画の説明を受ける際、事前におおまかな費用の内訳を知っておかれることをお勧めします。

    • 検査・診断:1.5~5万円
    • インプラント治療を安全かつ的確に進めるために必要な事前検査に必要な費用です。レントゲンやCT撮影、歯周病検査、外科手術を伴うため血液検査や心電図検査もおこないます。

    • 1次手術(土台埋入手術)費:1本約10万円程度
    • 歯肉を切開して顎の骨に穴を開け、インプラントの土台となる人工歯根(フィクスチャー)を埋入する手術にかかる費用です。

    • 2次手術(人工歯装着)費:10~38万円
    • 1次手術で土台のみの埋入(2回法)の場合、土台が安定するまで一定期間を設けた後に2次手術をおこない、先に埋入しておいた土台に連結装置(アバットメント)を装着して人工歯を被せます。1次と2次の手術を一気におこなう方法(1回法)を行う場合や、2回法であっても料金をまとめている場合もあるので確認しておきましょう。

    • 治療後のメンテナンス費:5000円~1万円程度
    • インプラントは入れたら終わりではありません。治療終了後も定期的にメンテナンスを行うことでインプラントを安心かつ安全に永く使うことができます。日常の歯磨きなどセルフメンテナンスだけでは不十分ですので、定期的に歯科医院で検診やクリーニングなどのメンテナンスを受けることが重要。インプラントの寿命を永く保つために必要不可欠なのです。

      ※それぞれの価格をすべて合算するわけではなく、必要な部分の合計であったり、インプラント体の価格に他費用がすべて含まれている場合など、設定は歯科医院によってさまざまです。あくまでも「単体」で見た場合の価格幅とお考え下さい。

      症状の度合いや使用する材料の違いによって費用に差が生じるもの


      基本的な費用のほかに、重度の歯周病によって周辺組織や顎の骨が破壊されてしまっている場合には、別に治療が必要になることもあります。また、使用するインプラント体や上部構造(人工歯)の素材によっても金額差があり、費用の合計に影響する場合があります。

      • 骨造成にかかる費用:15万円~
      • インプラントの土台を埋入するにあたり、何らかの原因で顎の骨(歯槽骨)が土台を支えることができないと判断された場合、自身の骨の一部や人工骨を移植し不足部分を補うことが必要なケースがあります。

      • 軟組織を移植するためにかかる費用:7万円~
      • 歯肉退縮など顎の骨を支える周辺組織が不足している場合、別の部分から軟組織を一部切除して移植する施術が必要なケースがあります。

      • インプラント体の素材:5~15万円
      • インプラントは数多くのメーカーがあります。歯科医院がどのようなメーカーを使用しており、その素材や保証内容によっても金額に差が出ます。アレルギーを起こさないようチタンが使われているものがほとんどですが、100%純チタンのものや合金チタンなどありますので、素材も確認しておかれることをおすすめします。

      • 上部構造の素材:10~15万円
      • 上部構造に使われる人工歯の素材には、メタルクラウン、メタルフレームセラミック、オールセラミックといったように、いくつか修復物の素材に違いがあります。金額は10~15万円と幅があり、見た目重視の場合オールセラミックにすると、費用はメタルクラウンよりも高額になります。

        他にもある? 価格相場に関係する条件

        基本的な価格帯の他に、さまざまな条件によって相場に差を生む条件がいくつかあります。

      • 地域差によるもの
      • 保険適応外のため自由診療であるインプラント治療は、地域によって価格差がよく起こります。首都圏(東京、大阪、名古屋、福岡など)大都市圏では費用が高い傾向にあるといわれており、全国平均30万円前後に対して東京の相場は35万円以上と5万円ほど平均価格が高めです。

      • 部位によって生まれる差
      • 同じ1本の損失部分を修復するにしても、奥歯よりも前歯の方が相場が高くなりがちです。これは前歯は奥歯に比べて目立つ部位であり、審美的恢復のために素材をこだわれば噛柿は上がります。また、もともと前歯は奥歯に比べて顎の骨が薄く、骨造成や組織の移植などを併用することが多くなることもあります。

      • 材料費の差
      • 前項でもお話ししたように、使用する材料の素材によって値段が変わるため、人工歯や人工歯根の素材を良質なものを選択すれば費用は高くなります。

      • 歯科医師の技術による差
      • 自由診療であるが故、インプラントの専門医であるということや、技術や知識、経験豊富である歯科医師が施術をおこなっている歯科医院の場合、基本的な設定価格が若干高めに設定されていると想定されることもあります。

        まとめ


        インプラントは外科的手術を伴う治療のため、一度入れたら簡単にやり直すということができない治療です。昨今、安価なインプラント広告を打ち出している歯科医院もありますが、金額だけで決めるのではなく詳細な内容や保証面、歯科医師の技術などを十分に比較検討した上で決定されることをおすすめします。費用面がご心配な方は、まずかかりつけの歯科医院にご相談ください。