インプラント治療の成功率を高めるガイドサージェリー

インプラント治療は歯肉を切開し、歯を支える歯槽骨にインプラントを埋め込み、失った歯の機能を補う治療法の1つです。神経や血管を傷つけることなく外科手術をおこなう必要があるために、高度な技術が必要でありました。従来の治療法はハンドフリーでインプラント治療をおこなっているために、課題も多くありましたが、ガイドサージェリーインプラントを採用することで、高精度なインプラント治療をおこなえるようになりました。そこで今回は、ガイドサージェリーインプラントについてご紹介してまいります。

インプラントの起源と普及

インプラントの歴史は意外にも長く、現代のインプラントの前身とされる「失った歯の役割を補うための行為」は、紀元前もの前からおこなわれていたと考えられています。実際に歯が抜けたてしまった部位に貝殻を埋め込み、歯の代わりとして応用していた形跡があるミイラや、死後の世界でも何不自由なく食べられるようにと願いを込め、死体の口の中に宝石を埋め込んだとみられるミイラも発見されました。

現代のインプラントが世に誕生してから約100年もの間、更に人類は研究と実験を繰り返し、人骨と金属であるチタンが結合する革命的な発見がされることで、インプラント市場は莫大に飛躍し、入れ歯やブリッジに代わる治療法として、世間一般的にも普及していきました。
インプラントは、歯を支える歯槽骨に埋め込むインプラント体と、人工歯、それらを繋ぎとめるアバットメントで構成されています。

ガイドサージェリーインプラントとは?

これまでインプラント治療では、ハンドフリーで位置を定め、おおよその角度でインプラント体を感覚などで埋め込んでいるのが、現状でありました。感覚や経験を頼りにしている部分もあったために、インプラント体が歯を支える骨である歯槽骨から突き出てしまったり、予定とは異なった方向にインプラント体が埋め込まれてしまったりする早期喪失、周囲をはしる神経の損傷、歯槽骨の上に位置する上顎洞までインプラント体が突き刺さってしまうなど、さまざまなトラブルを生じるリスクをともなっていました。

リスクを回避し、正確な位置、角度を定める高精度なインプラント治療を可能にするために誕生したのが、ガイドサージェリーインプラントです。

ガイドサージェリーインプラントの「ガイド」とは、インプラント手術時に使用するマウスピースのように口腔内に装着するサージカルガイドであり、「サージェリー」とは、インプラントを歯槽骨に埋め込むための手術を意味しています。

ガイドサージェリーインプラントの仕組みと特徴

では実際、ガイドサージェリーインプラントはどのようにして、治療をおこなうのでしょうか。「ガイド」とは、撮影したCT画像データを3Dシュミレーションソフトで解析し、患者さま一人一人に最適な人工歯の形体、インプラント体の埋入位置までを、コンピューター上でシミュレーションをおこない、徹底した治療計画をたてることが可能となります。

そして理想的なデータをそのまま形にしたインプラント手術用のマウスピースにも似て居るサージカルガイドを使用し、ガイドに沿ってインプラント手術をおこなうことで、高精度なインプラント治療などを演出することが可能となりました。

また、インプラントを埋め込む位置や角度をサージカルガイドで定めることにより、大幅に歯肉を切開する部位を軽減させることに成功しました。

ガイドサージェリーインプラントのメリット・デメリット

ガイドサージェリーインプラントの治療をおこなう場合には、メリット・デメリットをしっかりと把握することが大切であり、デメリットと比較しながら確認しましょう。

ガイドサージェリーインプラントのメリット

正確な位置にインプラントを埋入することができる

ガイドサージェリーインプラントの最大のメリットです。インプラントを最適な位置に埋め込むために、サージカルガイドを口の中に装着し、手術をおこないます。

安全性に優れている

サージカルガイドは、目に見えなることのない神経や血管の位置を3Dデータで把握し、最適な位置にインプラント体を埋め込むことができるため、安全性に優れています。

負担を最小限に抑えたフラップレス治療

一般的なインプラント治療では、歯肉をメスで切開し、歯槽骨を露出させインプラント体を埋め込むケースが多く見受けられていました。しかし、ガイドサージェリーインプラントでは、CT撮影をおこなった3Dデータをもとに、身体の負担を最小限に抑えることに考慮した施術をおこなうことも可能となり、歯肉を必要以上に切開することを回避します。

治療時間の短縮

フラップレス手術を可能としたことで、歯肉を必要以上に切開することもなくなり、結果的に治療時間を短縮するこが可能となりました。

ガイドサージェリーインプラントのデメリット

放射線の被ばく

インプラントの治療法をおこなう場合には、ガイドサージェリーインプラント治療法を選択した場合で合っても、CT撮影をおこなわなければならず、撮影にともなう被ばく量を懸念する人もいらっしゃいますが、1度のCT撮影で被ばくする量は、ニューヨークと日本を1往復、または直射日光のもと1日過ごすことは、被ばく量が同等数と言われており、被ばく量を過敏に心配する必要性はありません。

費用が高価

保険診療が適応されず、高価な治療費が必要となります。しかし、徹底した衛生管理、医療機器、技術を保つためにも費用は必要不可欠であります。

まとめ

今回は、インプラント費用についてご紹介してまいりました。インプラント費用の相場は1本30万円から50万円と高額なイメージではあります
今回は、ガイドサージェリーインプラントについて詳しくご紹介してまいりました。安全性に優れた施術方法であるガイドサージェリーインプラントは、これまでハンドフリーでおこなっていた治療法を、データ化させることで、本来大幅な歯肉の切開が必要である治療法を、ガイドサージェリーインプラントに変更するだけで、自身の負担を軽減にすることを可能とさせました。治療方法の仕組みや特徴、メリット・デメリットを把握し、健康なお口の環境に繋げましょう。