噛み合わせが悪くて頭痛や肩こりなどの症状をひき起こすことがあることを知っていますか?
頭痛や肩こりとお口の中の噛み合わせは関係がないようにも思えますが、実は噛み合わせが悪いと全身に不具合を起こす原因になることがあります。インプラントの被せ物も噛み合わせに影響を与えるので、噛み合わせが悪いと他の歯にダメージを与えてしまうこともあります。

そこで今回は噛み合わせが悪いと起こりえる「咀嚼障害」についてご紹介します。

咀嚼障害とは?


噛み合せが悪いと噛みにくい状態ですが、咀嚼障害になると物を上手く噛めなくなり食事も美味しく感じることができなくなってしまうこともあります。噛み合わせは『食事をする時に噛む』という大きな役割を果たしており、噛み合わせが変化して悪くなってしまうと色々なところで影響を与えてしまいます。

インプラント手術と噛み合わせ

インプラント手術は治療前に治療計画でどの位置にインプラントを埋め込み、どの角度で被せ物を被せるか計画を立てます。
その為、噛み合わせを改善するためには治療前の精密検査が大切になります。

精密検査は平面で見えるレントゲン撮影だけでなく、CT撮影をして立体的に骨の状態や血管の位置を把握してインプラントの埋入位置を確認します。また、コンピューターで3Dシミュレーションをして埋め込む位置をより正確に決定することもあります。

このようにしっかりと治療前に計画を立ててインプラントの位置や角度を決定し、インプラントの噛み合わせがしっかりと噛めるようにしていきます。

しっかりかめるインプラントとは?

インプラント手術時の埋入位置

インプラント手術の際の埋め込む位置や角度は、しっかりと噛む上でとても重要です。事前にシミュレーションをしっかりと行ってインプラントの位置を決めますが、インプラント手術の際により精密にインプラントを埋め込むためにマウスピースのガイドを使用することもあります。

被せ物の調整

インプラントを埋入して被せ物を装着して、噛み合わせを確認します。インプラントに負担がかからないように強い噛み合わせを避けることが大切ですが、噛み合わせが合わないと他の歯に負担がかかることになります。そのため、適切な噛み合わせにする為に被せ物の調整をすることでしっかりと噛める状態にします。

被せ物を装着後全体のバランスを確認して調整

被せ物を装着した際にも噛み合わせのバランスは確認しますが、食事をしてから再度噛み合わせを確認します。お口の中は髪の毛が1本入っても分かる敏感な所です。噛み合わせのズレがないようにバランスをみて確認することでしっかりかめるインプラントになります。

噛み合わせが悪いことによる悪影響

頭痛・肩こりがする

噛み合わせが悪いと顎の周りの筋肉が緊張してしまい、血行が悪くなって頭痛を生じることがあります。また、顎の周りの筋肉が緊張することで、肩周りの筋肉が緊張して肩こりや首の痛みの原因になることもあります。

顎関節症のリスク

噛み合わせが悪くしっかりと噛むことができないと、お口の中はバランスを崩してしまいます。そのままの状態で噛み続けていると、インプラント部分だけでなく顎に負担がかかってしまう為、顎関節症のリスクを増やしてしまいます。顎関節症になると『口を大きく開けることができない』『顎から音がする』などの症状をひき起こし、しっかりと噛めないことが増えてきます。

胃に負担がかかる

噛み合わせがしっかりしていないと、きちんと食べ物を噛み砕くことがしにくくなり、消化に影響を与えてしまいます。きちんと噛めていない食べ物は、消化するために胃に負担がかかってしまうので消化不良をひき起こしてしまうこともあります。

インプラント周囲炎のリスク

噛み合わせが合わずに使用していると、その部分に汚れがたまりやすくなってしまい歯磨きがしにくくなってしまうことがあります。そうすると、その部分に汚れが残ってしまい、インプラント周囲炎になりやすい環境になってしまうのです。

インプラント周囲炎はインプラントの不具合に大きく関係しているといわれていて、インプラントを良い状態で長く使用するためには、汚れをしっかりと除去してインプラント周囲炎を予防することが大切です。

インプラントの工程で噛み合わせの影響を受けやすいのは?

インプラントの被せ物を装着する時に調整しますが、この時の調整をしっかりと行うことが大切です。それは、この工程が一番噛み合わせに影響を与えるからです。インプラントは天然歯と違い、顎の骨を支える周りの組織のクッションの役割をする『歯根膜』がありません。そのため、顎の骨に力がダイレクトに伝わってしまうので被せ物の調整を注意して行う必要があります。

咀嚼障害にならないためには?

定期メインテナンスを受ける

お口の中の噛み合わせは少しずつ変化することがあります。そのため、定期的に噛み合わせの確認をして負担がかからないようにすることで咀嚼障害を予防できます。また、インプラントは『被せ物』と『インプラント』を繋ぐねじで構成されており、ねじの部分に緩みが出てしまうことがあります。そのまま使い続けてしまうと噛み合わせが変わってしまい、負担がかかってしまうことがあるので定期メインテナンスでねじの緩みがないかも歯科医院で確認しましょう。

インプラント治療はインプラントに負担をかけない為にも、噛み合わせがとても大切です。噛み合わせはバランスが崩れてしまうと不具合をひき起こす原因になります。そのため、定期的に噛み合わせのバランスをチェックして問題がないか確認しましょう。インプラント手術の成功は手術が終わっておしまいではなく、その後のインプラントをより良い状態で保ちながら使い続けることが出来るようにすることで、快適なお口の環境を保つことができます。

手術後のケアでインプラントの持ちが変わってきます。インプラントでしっかりと噛んで食べられることを、長く継続するためにもケアをしっかりとしていきましょう。