インプラント治療は自由診療であるため、歯科医院は自由に価格設定することができます。とはいえ相場はありますが、インプラントメーカーにによってインプラント自体の価格が違うため、安価なインプラントを使えば全体の価格も抑えることができるのです。
とはいえそのインプラントがレプリカ、つまり正規品コピー製品であるとしたらどうでしょうか?そこで、受診前に確認するポイントなどをご紹介したいと思います。

■そのインプラント、安心して受けられますか?

インプラントは高額な治療になるため、格安な価格提供をしている歯科医院があればとても魅力に感じてしまうと思います。しかしもしも格安の場合には、使用するインプラントのメーカー、種類は気になるところ。契約する前にしっかりと説明を受け、安心して治療を受けられるインプラントであるか確認していただきたいと思います。

〇どのインプラントを使っているかはとても重要!

インプラントのメーカーは、なんと世界中に約1000社、製品は100種類を越えています。すべてが日本で取り扱われている訳ではありませんが、今はインターネットでも購入できる時代。材料費を少しでも安価に抑えようと思えば海外から直接購入することもできます。
しかしこれだけの数があれば、信頼や実績の高い有名メーカーのものから、実績も少なくトラブルが起こるかどうか危惧しなければならないものまであるのは実状なのです。実際、安く販売されていたもので耐久性が低く治療後に安定性が悪いことから、製品が販売中止になったものもあります。

■歯科医院を選ぶ時にはインプラントを確認しましょう

インプラント治療は全額自己負担になるため、高額な治療費がかかります。そのため、安価に打ち出している歯科医院を魅力に感じ、歯科医院を決定する方もいると思います。ですが、価格だけで決めるのはとても危険。しっかりとどんなインプラントを使っているのか確認していただきたいと思います。

〇コピー製品かも知れません!

インプラントとひとくくりに言いますが、実は全世界でインプラントは100種類以上あるとされており、日本で使われているメーカーも30種類以上あるということです。これだけ種類があると発売からの実績も値段も多岐にわたります。中にはあまり実績のないインプラントが安価で販売されていることもあり、これらは正規品をコピーしたレプリカ品である可能性もあります。

〇安さだけで決めずにしっかり確認

安価なインプラントがすべてコピー商品とは限りませんし、治療後に不具合を起こすとは限りません。しかしインプラントの失敗例として、とても耐久性に乏しくインプラントが周辺組織と結合しなかったり、埋入後に脱落してしまったといった事例はゼロではありません。また、いつの間にか販売店が撤退してしまい、もしも不具合が起こった場合に修理や保証等の対応をしてもらえないという事態も考えられます。安いからというだけで選択するのはとても危険なことなのです。

〇なぜ「コピー製品」だとトラブルが危惧されるのか

インプラントは作るメーカーごとによって、インプラントの形状やサイズ、使用する機器や器具も違いがあります。コピー製品は各有名メーカーのレプリカで、形状は同じように作成されているため使用できますが、素材等正規品のような保証はありません。安価に提案されているということは、素材等で価格を抑えている可能性もあるのです。
また、合金が使用されている場合、混在している金属によっては、アレルギー反応の引き金になる可能性もゼロではありません。金属アレルギーをお持ちの方は素材等しっかり確認されることが必要です。

■正規品のインプラントを使うメリット

正規品がおすすめの理由として、メリットをご紹介したいと思います。
インプラントは治療費だけで決めるのではなく、その内容や使用されるインプラントの素材、アフタフォローなどを確認して治療を受けるようにしましょう。

〇正規品を使うことのメリット

治療の実績も十分な有名メーカーのインプラントは確かに材料費が高額になることで歯科医院のインプラント治療の概算は高くなります。しかし治療実績も十分あり、世界的にもシェアされているメーカーのインプラントであれば、耐久性や審美性はとても高くなるといえます。これが将来的には「患者さま側の満足度が高い製品」と感じることにつながるのです。また、有名メーカーのインプラントは、インプラント自体に保証が付いていることも多く、インプラント側に何か問題があった場合の不具合についてはしっかり保証してくれる安心感もあります。

〇価格は高くなります

正規品のデメリットをあえて言うなら「価格が高い」というところでしょう。材料が高額になるのですから、全体的な治療費はどうしても安価にすることはできません。しかし正規品の価格は長年の研究と実績から、患者様が安心して使ってただけるだけの素材とインプラントシステムを備えている証です。歯科医院の保証とは別に、インプラント自体に保証をしているメーカーもあり安心感もあります。デメリットと捉えるかどうかは考え方次第かもしれません。

■上部構造の素材も確認が必要です!

安価なインプラントは、インプラント本体ではなく人工歯である「上部構造」で価格を抑えているケースもあります。その場合、どうしても噛み心地重視になりがちで、歯の質感や色などの仕上りが満足のいく美しさにならないという結果になる可能性もあります。特に治療部位が前歯の場合には、せっかくインプラントにしたのに見た目がイマイチではガッカリな結果になりかねません。インプラントのメーカーと併せて、上部構造の仕上がり具合なども事前にしっかり確認しておきましょう。

■まとめ

インプラント治療は安定しない、脱落、破損などのトラブルがゼロではありません。不具合が起こった場合、多くの歯科医院は保証制度を設け、無料もしくは一部負担で対応してくれることが多いようです。しかしコピー製品などを用いた格安インプラントは本体自体に保証がなく、治療後すぐの不具合であっても一部負担しなければならないといったケースもあります。治療に際し少しでも安いインプラントを選択したくなりますが、治療後の安心感や修理の高額費用負担がないことも加味して選択することをおすすめします。