インプラント治療を受けたいけれど、通院回数や期間が長くかかるのでは?となかなか治
療に踏み切れない方はいませんか?もちろん本数やお口の状態によって差がありますが、
一般的にどれくらいかかるのか知りたいという方へ参考に通院回数や期間を解説しますの
で参考にご覧ください。お口の状態には個人差がありますので、あくまでも目安とお考え
下さいね。

術前までの流れと通院回数

インプラント治療は虫歯の治療のように、すぐに開始される訳ではありません。インプラ
ント体を土台として顎の骨に埋入するための外科手術が必要となるため、事前にいくつか
のプロセスを踏む必要があります。

初診:カウンセリング・問診

まずは初診時に、インプラントを受けたいと思われている部分についてカウンセリングを
おこないます。歯を失っている部分の現状やどのようにして喪失したのかといった背景や
生活習慣などもお聞きします。そして今後治療するにあたっての希望や、それを踏まえて
歯科医師から提案される治療に関して説明が十分に理解できたところで、する・しないを
決めて頂くことになります。

精密検査・問診

インプラントは顎の骨の中にインプラント体を埋入する手術をおこなうため、肉眼で確認
しながら施術することが難しい治療です。そこで術前に歯科用CTなどさまざまな機械を
用いて精密検査を行ったうえで治療方針を立てます。中には重篤な歯周病によって歯を失
っている場合に顎の骨が溶けて薄くなっている方もいらっしゃいます。そのような場合に
は事前に骨造成の治療をおこなってから埋入する必要があるため、通院回数と期間が増え
ます。また健康状態によっては、手術が難しい場合もあるため、術前の検査と問診はしっ
かりおこなわれます。

目安の通院回数と期間

・通院回数:2~3回程度
・通院期間:トータルで2日~2週間程度
初回のカウンセリングと検査のみで終わる場合は短期間ですが、口腔内の状況によって術
前に他の治療が必要な場合には回数と期間がどうしても増えます。また、手術後に傷口の
確認や消毒。抜糸が必要な場合にはそのための通院回数が必要になります。

インプラント埋入手術の流れ通院回数

インプラントの埋入方法には「1回法」と「2回法」があり、口腔内の状態や健康状態に
よってどの方法が適切であるか歯科医師が判断のもとでおこなわれます。これによって治
療回数や期間が変わります。

1回法

埋入するインプラント体のヘッド(先端)部分を、埋入手術で顎の骨の外に出したままに
しておく方法です。インプラント体と人工歯を連結するためのアバットメント装着のため
に歯茎を切開する必要が無いため、外科手術が1回で済みます。比較的口腔内の状態も良
く、顎の骨も安定している方はこの方法のほうが、上部構造(人工歯)を装着するための
アバットメントを後で取り付ける場合の処置が必要無い分、外科治療が1回で済みます。
・通院回数:1~2回程度
・通院期間:1日~2週間程度

2回法

2回法は外科手術を2回おこないます。まず1回目でインプラントを顎の骨に埋入し、骨と
結合するまでの安静期間歯茎を閉じておきます。2回目の手術で再度切開し、アバットメ
ントという連結装置を取り付けます。歯茎を一度閉じるので手術回数は2回になりますが
、骨造成が同時に必要な場合や持病等により感染のリスクを回避したい場合などは有効で
す。
・通院回数:4~6回程度
・通院期間:3~7カ月程度

インプラント埋入に際しその他の治療にかかる回数

歯を失った原因が歯周病の悪化が要因である場合や経年によって、口腔内の健康状態は個
々に違います。インプラントが健康的に維持されるためには、丈夫な骨の厚みと高さ、健
康な歯茎が必要です。そのためインプラントを埋入する前に、必要な治療を用いる場合が
あります。

顎の骨を増やす治療

インプラントを埋入したい部分の顎の骨が足りない場合には、骨造成の治療をおこないま
す。人工骨を移植する「サイナスリフト」や「ソケットリフト」という方法や、増骨を誘
導再生させる「GBR」。退縮した部分に歯茎を移植する「歯肉移植手術」などがあります

<骨移植>サイナスリフト・ソケットリフト
・通院回数:2~4回程度
・通院期間:4~7カ月程度

<骨誘導再生>GBR
・通院回数:2~4回程度
・通院期間:3~6か月程度

<歯肉移植手術>
・通院回数:2~4回程度
・通院期間:1~2ケ月程度

上部構造作成と取り付けにかかる回数

インプラント体が安定したら、上部構造(人工歯)を取り付けます。インプラントに連結
装置のアバットメントを取り付けたり、歯型を採って作成するための通院と期間がありま
す。インプラントの本数が多ければ、それだけ回数や期間、治療時間がかかることがあり
ます。
・通院回数:3~6回程度
・通院期間:1~3か月程度

治療後のメンテナンスにかかる回数

インプラントは健康な状態で維持するために定期的なメンテナンスを継続することが必要
になります。インプラントのための通院と考えるよりも、一定期間メンテナンスが終われ
ば、通常の歯科定期検診と併せて、インプラントに不具合が起こっていないかや、周縁の
クリーニングなどをおこないます。
・通院回数:年に2~4回(初めは短期間、徐々に感覚が長くなります)
・通院期間:継続的に通院が必要
もしもインプラントに修正が必要になったり、インプラント周囲炎を起こしている場合。
また、他の歯に虫歯がある場合など治療が必要になった場合には、検診以降に通院が必要
になることもあります。

まとめ

インプラントは治療開始から終了までのプロセスに安静期間などを含めると、トータルで
はブリッジや入れ歯に比べて長期渡ると感じると思います。しかしその後、他の健康な歯
の維持や装置の長持ち具合を考えると、通院回数や期間だけで諦めてしまうのは勿体ない
くらいのメリットがあります。もちろん通院回数や期間が難しいと感じる方もいらっしゃ
ると思いますので、治療を迷われている方は歯科医師と相談の上、ご自身の状況に合わせ
た治療法を選択されることをお勧めします。