インプラント治療には、土台となるインプラント体を埋め込むための外科的手術が必要です。そのため、施術を受ける歯科医院の設備や衛生管理が整っているかどうかは重要な医院選びのポイントになります。そこで、インプラント治療で必要な設備や衛生管理について詳しくご紹介したいと思います。

なぜインプラント治療に設備と衛生管理が重要なのか

設備と衛生管理の重要性

インプラントはフィクスチャーというインプラント体を主軸とするために埋入します。そのためには歯茎を切開し、顎の骨に機械を用いて穴を開ける外科的処置が必要になるため、細菌感染などを起こさないよう万全な衛生管理が必要です。また顎骨内での処置になるため、肉眼では見えない部分を治療します。そこで顎の骨にあける穴の大きさや深さ、インプラントの埋入角度などを事前に精密に計算しなければなりません。そのために最新・専用の設備などの有無もとても重要になります。

インプラントの「失敗」を予防するために必要!

せっかく時間と費用をかけて手に入れた一生モノのインプラント。しかし時に設備と衛生管理の不十分によって不具合に繋がってしまうこともあります。精密な診断と治療計画おこなえる設備と衛生管理が必要です。

  • インプラント埋入場所の失敗
  • 事前審査で十分に位置確認ができていなかった場合、インプラントが深く埋入されてしまったり、周辺の組織に接触してしまうというミスにつながります。術後の痛みや炎症がなかなか治まらない。症状が悪化している。また、いつまでたってもグラグラと安定しないといった不具合は、もしかすると顎骨内でインプラントの刺激で組織や神経に異常をきたしているかもしれないのです。

  • 顎骨の削り過ぎによる不具合
  • 事前審査でどのくらい削るのかの判断を誤ってしまうと、大きく削り過ぎたためにインプラント体が合わないという失敗につながります。正確な位置と深さ、角度などをしっかりと診断できる機器が望まれます。

  • 院内感染による不具合
  • 外科的処置をおこなうため、細菌感染には十分な配慮が必要です。しかし滅菌対策が不十分であると、施術中に細菌感染を起こし、治療後に顎骨や内部の周辺組織が炎症を起こすなどのトラブルを発症する原因となってしまいます。炎症が起これば埋入したインプラント体が周辺組織と結合するのを妨げ、結果的にインプラントの失敗を招くことになりかねないのです。

インプラント治療に必要な設備

インプラント治療を開始するためには、事前に入念な検査や診査が必要であることがお解りいただけたでしょうか。そのために設備はとても重要な働きをします。まずはインプラント治療の際に一般的によく用いられる設備をご紹介します。

  • インプラントシステム
  • インプラントをどの位置にどの角度でどの深さまで埋入するのか、綿密なデータ解析をしてくれるシステムです。さまざまなメーカーがあり、技術の進歩によってより立体的に画像診断できるものもあります。歯科医院によって導入しているシステムも違いますので、事前の説明でしっかりと確認しておきましょう。

  • レントゲン設備
  • インプラントは顎骨内の治療が主になるためにレントゲン設備を必ず使用します。治療前には骨の残り具合や健康度を確認したり、術後は正しい位置に埋入されているか確認するためなど、通院中に何度か撮影があるでしょう。レントゲン設備もデジタル化が進み、より鮮明に内部が確認されるようになりました。また、デジタルは従来のものよりも放射線量が少なくて済みます。

  • CTスキャン
  • 歯科医院によってはCTスキャンを使い、より綿密で安全に治療をおこなえるようにサポートしている医院もあります。レントゲンだけでは平面単位の情報だけになりますが、CT画像を用いることで内部を3D画像表示で確認できます。必ずしも導入しているとは限りませんので、設備の有無なども医院選びの要素のひとつとして知っておかれると良いと思います。

  • 麻酔
  • インプラントは外科的処置を伴うため、麻酔下でおこなうことになります。電動麻酔器を使っているか、麻酔専門医による全身麻酔(点滴による静脈内鎮静法)対応可能かどうかなど、ご自身の歯科に対する恐怖真の強さや緊張の緩和などに合わせて対応可能な医院かどうかも確認しておかれるとよいでしょう。

インプラントには徹底した衛生管理が必要

徹底した衛生管理の必要性

先にもお話ししたように、インプラントは外科的な処置のため、衛生管理には十分な配慮が必要です。時にはインプラントの寿命も左右することになる事態を招くこともあるため、衛生管理が行き届いている歯科医院を選んでいただきたいと思います。

  • 滅菌処理された器具
  • 歯科では、使用する器具を滅菌・殺菌処理して使用していますが、そのレベルは歯科医院によって方法や使用する器具に差があります。インプラントは施術中に細菌感染することは絶対に避けたいことですので、いかに充実した滅菌設備を整え、クリーンな環境下で施術が行われるのかはとても重要です。
    インプラントに使用する器具はすべてオートクレーブなど滅菌器を使って「滅菌処理」がされているものが基本と考えましょう。また、患者様おひとりずつ滅菌パックされた器具を使用するなど、滅菌後の器具が再度汚染されない工夫も施されていることが望まれます。

  • ディスポーザブルを活用している
  • 院内感染にはさまざまなルートや可能性が想定されます。できうる限りディスポーザブル(使い捨て)で1患者様につき1回使用としているなどの配慮がされているか確認しましょう。施術にかかわるスタッフのグローブやマスクはもちろん、帽子やエプロン、注射針やメス刃などもすべて使い捨てが望ましいでしょう。

  • その他さまざまな機器
  • その他にも歯科用の院内感染対策に用いられる機器はたくさんあります。口腔外に飛散する唾液や削りカスなどを吸引するバキューム、器具を洗浄する際に除菌効果のある酸性の水溶液で洗い流す装置、レーザーで切削することで痛みの軽減や殺菌効果がある機械など多種多様です。

まとめ

必要最低限の滅菌機器に加え、どこまで殺菌・滅菌・消毒に取り組むかは歯科医院によって違います。最近ではホームページ上で、患者の皆様に安心して来院していただくために
設備の特色や衛生管理の徹底などを掲載している歯科医院が増えています。ぜひ来院予約前に事前チェックしてみてください。