インプラント治療は土台を埋入して安定するまでの期間が必要になるため、ブリッジや入れ歯などの修復方法に比べて治療期間が長くなります。治療終了にどれくらいの期間がかかるのか。また、「土台を埋入して人工歯が装着されるまでの期間は歯が無いままなのか?」といった疑問にもお答えしたいと思います。インプラント治療を検討されている方はぜひ参考にご覧ください。

インプラント治療にかかる期間の目安を知りましょう

インプラント治療は、患者様個々の口腔内の状況によって、若干治療の手順や必要な処置異なることもありますし、施術を受ける本数も違います。それによって若干の誤差があります。

  • カウンセリングや検査にかかる期間
  • インプラント治療は、外科手術を伴う高度な技術を要する治療です。そのため、事前のカウンセリングや精密検査に十分な時間を取ります。現在のお口の状況を確認し、CTレントゲン撮影、歯型を採って模型の作製などをおこないます。その結果を踏まえてインプラントの位置、骨の厚みや高さがどれくらいあるか、神経や副鼻腔の位置の確認をおこない、治療の進め方を綿密に計画するのです。
    通院回数は2、3回が多く、実際に施術にかかるまでトータルで1ヶ月くらいかかります。

  • 1回法と2回法による期間の違い
  • 治療計画を立てたら、まずはインプラントの土台となる人工歯根(フィクスチャー)を埋入する外科手術をおこないます。この手術には1回法と2回法という違いがあり、それぞれで治療にかかる期間が異なります。
    ・1回法
    通院回数:1、2回(1日~2週間程度)
    1回法は人工歯根のフィクスチャーという部分と、人工歯を連結するアバットメントというパーツが一体化した形の土台を埋入する方法です。術後、アバットメント先端が歯茎から露出した状態で骨との結合期間を待ちます。
    ・2回法
    通院回数:4~6回(3か月~7か月程度)
    2回法は人工歯根のフィクスチャーという部分を埋入したら、歯茎を一旦縫合して閉じ、埋めたインプラント体が骨と結合する期間を2~6ヶ月待ちます。その後、再度歯茎を切開し、人工歯と連結するためのアバットメントを取り付け、歯茎の状態が落ち着いてから人工歯を取り付ける方法です。

  • 上部構造(人工歯)を装着し完了するまでの期間
  • 通院回数:3~6回(1~3ヶ月程度)
    インプラント体が顎の骨や周辺組織と結合して安定する期間には個人差があります。おおよそ1~3ヶ月の間に装着することが多いです。

    トータルでかかる期間の違いとは?

    インプラント治療は、患者様個々の口腔内の状況によって、若干治療の手順や必要な処置異なることもありますし、施術を受ける本数も違います。それによって若干の誤差があります。

    • 通常のインプラント
    • 骨の厚みや高さがインプラントの土台を埋入するのに十分であれば、インプラント埋入術からおこないます。手術後はインプラントの土台が顎の骨や周辺組織とくっついて安定するのに必要な期間として2~3ヶ月置き、上部構造(人工歯)を装着して完了します。

    • 増骨が必要な場合は1~3ヶ月期間が長くかかる
    • 歯を失った原因が歯周病の場合など、顎の骨が破壊されて薄く低くなっている場合がよく見られます。そこで、インプラントが安定するために必要な厚みと高さにするために増骨することがあります。まず人工骨を薄い部分に移植し、徐々に骨量が増え安定してから土台埋入の手術をおこなうため、治療完了までにプラス約1~3ヶ月程かかります。

    • 人工骨プレートの埋入が必要な場合は4ヶ月~10か月長くかかる
    • インプラントを埋入したい場所の顎の骨の厚みが4㎜以下の場合は、そのままではインプラントを埋入することができません。また、増骨の処置でも追い付かないと診断されるでしょう。この場合には人口骨のプレートを施術予定の場所にいれる外科処置を先に行い、一度閉じて骨が安定するまでの期間4~6ヶ月置きます。その後インプラント埋入手術を行うため、4ヶ月からから10か月を要する治療期間になります。

      人工歯を装着するまでの期間は歯が無いまま過ごす?

      インプラントは喪失した歯を修復する治療の中で、天然歯に一番近い見た目と機能を恢復できる治療とされていますが、治療完了までに長い期間がかかるイメージが先行し、治療を迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。インプラント体を埋入する手術を行った際にどのような形式でおこなうのか、いくつか形式ごとに解説します。

    • インプラント体埋入後、仮歯を装着する方法
    • インプラント体を入れて一度歯ぐきを閉じ、インプラント体が組織と安定するまでの期間を置く方法の場合、残存歯を支えにした仮歯や事前に作製していた入れ歯を装着しておきます。

    • インプラントと仮歯を同日に入れる方法
    • インプラント体を埋入し、歯茎の上に連結部を出したままの状態で様子を見る方式の場合、土台の埋入手術を行った後、止血して即日土台上に仮歯を入れます。特に前歯の場合は歯が無いと見た目はもちろん発音しにくくなったりと不具合がおこりますので、即日仮歯で見た目に治療中ということが解りにくいように対処します。

    • 「即日インプラント」は仮歯期間もゼロ!
    • 通常のインプラントは土台を埋入してから数カ月待ってから最終的に人工歯を装着しますが、昨今のインプラント技術の発展によって、インプラント体を埋入した同日に人工歯も装着することができる方法が開発されました。午前中に埋入手術をし、休憩時間を挟んで、夕方人工歯を装着して完了。1日がかりで時間はかかりますが、定着期間を必要としないため、忙しい方でも施術可能な方法です。

    • 抜歯が必要な歯を即日インプラントする「抜歯即時インプラント」
    • 通常、抜歯しなければならない歯がある場合、抜歯後2~4カ月ほど抜歯窩の治る期間を置いてインプラント治療します。抜歯即時インプラントは抜歯した日その抜歯窩にインプラントを埋入する方法です。

      まとめ


      インプラントは、他の修復方法に比べて治療完了まで長い期間がかかります。これは顎の骨や周辺組織とインプラント体がしっかり安定するのを待つのが大きな要因です。そうしなければ、インプラントに過度な負担がかかり、早期に不具合を起こす危険性があります。
      最近では技術の進歩と共にさまざなな方式があります。お口の状況、骨や組織の状況に応じて、歯科医師から提案がありますので、よく相談の上、納得いく方法を探しましょう。