インプラントか入れ歯か?
(総入れ歯の場合)
Implant or Demtures
Reason
総入れ歯をお使いの方がインプラントに変更する理由
大きくて違和感がある
発音がしにくい
噛めない(咬合力が弱い)
動く、外れやすい
歯茎(歯肉)に食い込んで痛い
これらの総入れ歯のお悩みに繋がる原因が許容できる範囲なのであれば、総入れ歯を使い続けることも問題ないかも知れません。(患者さまが許容できる範囲でも、骨が吸収されるなどの問題が起きる場合もあります)
しかし、これらの原因に思い当たるところがあれば、インプラント治療がお勧めです。
自費診療(自由診療・保険適用外)の入れ歯でもいくつかの問題を解決できる場合もありますが、インプラントはほとんどの問題を解決できます。
総入れ歯からインプラントへ
Change
総入れ歯をお使いの方は、多くの場合においてインプラントに変更が可能です。
当院では、インプラントを入れるあごの骨が少ないことが原因でインプラントができなかった患者さまでも、形状に特徴のあるインプラントを使用することや、骨を増やす治療を併用することで治療が行えます。
全ての歯をインプラントにする治療
一体型(ワンピース)のインプラントで治療
列に繋がった人工歯を数本(4~6本)のインプラントで固定する治療です。埋め込むインプラントの本数を少なくすることができる反面、人工歯にトラブルがあった場合に全てを修理することになる場合があります。
3分割型のインプラントで治療
前歯、左奥歯、右奥歯と3つに分けたインプラントブリッジをそれぞれ2~3本のインプラントで固定する治療です。埋め込むインプラントの本数は多くなりますが、人工歯にトラブルがあった場合の影響範囲を少なくできます。
オーバーデンチャー型の治療
総入れ歯を数本(2~4本)のインプラントで固定する治療で、入れ歯同様取り外しが可能です。埋め込むインプラントの本数が少なく治療費も抑えられる半面、入れ歯には変わりないため、得られるメリットは限定的になり、破損するリスクも高くなります。
インプラントか入れ歯か?
(部分入れ歯の場合)
Implant or Demtures
部分入れ歯とインプラントにはそれぞれ特徴があり、どちらが良いのか悩まれる方もいらっしゃると思います。
部分入れ歯とインプラントで最も異なる点は、歯根(歯の根っこ)があるかないかです。
インプラントは人工歯根なので、あごの骨からしっかりと立っていますが、部分入れ歯はあごの骨から浮いている状態になり、強い噛みしめには耐えられません。部分入れ歯を長く持たせるには硬い食べものを控えた食生活に変更し、歯ぎしりや食いしばりなどの習慣を改善して、歯にかかる負担を弱くする必要があります。
自費診療(自由診療・保険適用外)の入れ歯であっても根本は変わりませんので、部分入れ歯かインプラントか決めかねている場合は、保険診療の入れ歯で、取り外し、お手入れ、発音、見た目、噛みやすさ、違和感などを試してみるのが良いと思います。最初から自費診療の部分入れ歯にすると、費用の無駄になることがあります。
ただし、部分入れ歯を使用する場合は、負担がかかる歯(部分入れ歯のバネを掛ける歯)の寿命を縮めないように、できるだけ硬い食べ物を避け、着脱方向にも注意する必要があります。
部分入れ歯からインプラントへ
Change
多くの場合において、部分入れ歯からインプラントに変更することは可能です。
一般的に部分入れ歯からインプラントへの変更が難しいと診断されるケースは、インプラントを埋め込むあごの骨が少ない症例ですが、当院では、あごの骨の高さが足りない場合は短いインプラント(ショートインプラント)、あごの骨の幅が足りない場合には細いインプラントを使用することで治療ができる場合があります。
また、骨自体を増やす治療や、骨を削らない治療を選択することで治療が行える場合もあります。
部分入れ歯をすでに入れている方は、バネをかけている歯は状態が悪化していることもあるので、CTなどで定期的に骨・歯根の状態のチェックが必要です。
バネをかけていた歯が割れたり、骨が減ってしまってグラグラしてしまっていると、入れ歯の歯数よりもインプラントの歯数が多くなることがありますが、骨の量が不足していなければ、インプラントブリッジでインプラントの本数や費用を抑えることができます。
治療が不可能なケース
・極度に骨が少ない場合
・全身疾患の状態により外科処置不可の場合